初期の遠視矯正術、老眼治療CK
老眼治療CKとは!?
老眼治療CKは、米国Refractec社で開発された「伝導式角膜形成術」という治療名称で、日本の厚生労働省にあたる米国FDA(米国食品医薬品局)より認可を受けている老眼矯正技術です。アメリカでは、2002年、日本では、2004年から行われるようになりました。
老眼を治療CKと、近視を矯正するために行われるレーシックとでは、大きく違いがあります。レーシックは、レーザーもしくわ専用器具を使って角膜の表面を削って蓋(フラップ)を作り、その後、蓋をめくって角膜にレーザーを照射し、角膜の屈折率を矯正します。
それに対し、老眼治療CKは、レーザーを使わず、角膜の外周にマーキングをし、必要箇所にラジオ波をあて、角膜のコラーゲン組織を収縮させて角膜中央部のカーブを変えることにより、手元にピントを合わせる矯正法になります。
手術時間は、5~10分程です。レーシックと違い、再手術や追加手術が容易という点です。
また、レーシックは、殆どが両眼に施術するのに対し、老眼治療CKは、片眼(利き眼でない眼)だけに施術するのが一般的という点も大きな違いです。
それは、老眼鏡では遠くが見えにくいのと同様に、老眼治療CKを行った片眼の視力は、近くが見やすくなると、遠くの裸眼視力は低下します。そのため、基本的には、利き眼(遠くを見る)ではない眼のみ行います。
既に世界で10万件以上の治療実績があり、多くの方が手術後、老眼鏡無し(裸眼)で新聞を読めるまでに回復しております。アメリカの調査機関が行った調査では、手術後、90%近くの方が、1.0以上の視力を持っていたということです。
老眼治療CKの手術方法
老眼治療CKの手術にかかる時間は、片眼だけのため10分程度と、短時間で終了します。手術前に点眼麻酔を行うため、手術中は痛みを感じることはありません。
当日の所要時間は、手術前の準備(診察や検査など)、手術後の休憩時間を含めて約2時間程度になります。
- ●洗眼・点眼麻酔
- 眼を洗浄し、麻酔の点眼薬を手術する前に付けた後、瞬きしないよう、開眼器でまぶたを固定します。
- ●ガイドリングを固定
- 瞳の中心に合わせて、ガイドリングを固定します。
- ●ラジオ波を当てる
- ガイドリングに合わせて、ラジオ波を当てます。角膜のコラーゲンを収縮させ、変形させます。
- ●保護コンタクトレンズ装着
- 全体をキレイに洗浄した後、保護用コンタクトレンズを装用し終了です。