レーザー治療が困難な方のフェイキックIOL
フェイキックIOLとは!?
フェイキックIOL(アイオーエル)は、眼内の虹彩の前に前房型の眼内レンズを挿入することで屈折力を変え、近視・乱視・遠視などを矯正する視力回復術になります。
この方法は、眼の中にレンズを挿入する方法の為、角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術を行うことが可能です。
即ち、レーシックなどのレーザー手術では、治療が難しいとされる最強度の近視の方や角膜が非常に薄い方でも治療が可能になりました。
眼内レンズは、安全性の高い素材で出来ており、ハードコンタクトレンズのように日常生活の中で外れてしまうこともなく、異物感もまったくありません。
この治療は、日常の面倒なお手入れや取り外しの必要がないことから「永久コンタクトレンズ」とも呼ばれています。 裸眼と同じ快適さで視力が回復します。
前房型の眼内レンズとは!?
前房型の眼内レンズは、角膜と虹彩の間にレンズを挿入します。前房型には、「アルチザン」・「アルチフレックス」、等が使用され、患者さま一人ひとりにあったオーダーメイドレンズを使用します。
※眼内レンズの名称がクリニックによって、若干、異なります。ご注意ください。
●前房型「アルチザン」
アルチザン(左図の上)は、レンズを折り曲げることができない為、切開幅が広くなりますが強度近視の方に適しています。
遠視用や乱視用等、レンズの製造範囲が広いのでアルチフレックスで対応できない眼に使用します。
●前房型「アルチフレックス」
アルチフレックス(左上図の下)は、レンズを折り曲げて挿入できる為、切開幅が短く、乱視の変動が少ない視力の早期安定、切開傷の早期回復、感染症が生じにくいといった様々な長所があります。遠視の場合には、使用することができません。
レンズを角膜と虹彩の間に挿入する為、正面から見るとレンズが入っているのが確認できます。また、2004年に米国FDAの認可を受け、既に世界で約30万人の方が治療を受けられています。片方の眼を手術してから1~2週間後に、もう片方の手術を行います。
フェイキックIOLを提供している眼科医院をご紹介
フェイキックIOLの治療を提供している医院をご紹介します。当サイトで、ご紹介している大手レーシッククリニックでは、料金を限りなく抑えられています。
しかし、従来のレーシックと比べると高額になります。また、フェイキックIOLに関する実績が豊富な眼科医院になります。失敗しない為には、実績の多い医院を選ぶ事が重要です。
また、定期的に内容の見直しが行われています。突然、変更もしくは中止となる場合がございます。再度、公式ホームページにてご確認ください。
(以下、料金は、2021.04.20 時点)
施術内容 | 料金 (税込) |
---|---|
◎アルチザン | 590,000円 (両眼) |
【公式サイト】品川近視クリニック ※【 適応検査 ⇒ 無料 】簡単予約! |
フェイキックIOLの手術方法
フェイキックIOLの手術にかかる時間は、片眼で15分程度と、短時間で終了します。手術前に点眼麻酔を行うため、手術中は痛みを感じることはありません。
当日の所要時間は、手術前の準備(診察や検査など)、手術後の休憩時間を含めて約2時間程度になります。
- ●洗眼・点眼麻酔
- 目を洗浄し、麻酔の点眼薬を手術する前に付けた後、瞬きしないよう、開眼器でまぶたを固定します。
- ●角膜を切開
- 角膜を3ミリ切開し、切開した部分から前房型レンズを挿入します。
- ●前房型レンズを設置
- 虹彩に前房型レンズを置きます。近視・乱視・遠視を屈折矯正します。
フェイキックIOLのメリット、デメリット
- 近視の戻りやドライアイを気にする事はありません。また、暗い場所での光のにじみ(ハロー)や眩しさ(グレア)などの副作用を生じにくい等、良好な見え方が期待できます。
- レーシックの様に角膜を削る事がない為、コントラスト感度の低下が少なく、長期にわたりハイクオリティな視力が維持できます。
- レンズを交換したり、取り出す事ができます。もし、見え方が合わない場合は、元に戻すことも可能です。画期的な治療法と言えます。
- UVカットレンズなので、有害な紫外線から水晶体や網膜を保護することができます。
- 年齢20歳未満の方、近視以外に眼の疾患(緑内障・白内障など)がある方は受けられません。
- 希に、白内障を引き起こすことがある。(但し、ホールICLは、このリスクを軽減すると期待されている)
- 患者に合ったレンズ(オーダーメイド)をつくるので、手術をする迄に1~3ヶ月待つ必要があります。
- 料金は高額(両眼約40~100万円程)である。また、内金として、10~30万円をお支払い頂く場合の医院があります。
- 両眼を同日に治療が行えない為、片方の眼を手術してから1~2週間後に、もう片方の手術を行います。
- 手術後、もし白内障の手術を行う場合は、一度、眼内レンズを取り外す必要があります。
- 新しい視力回復法の為、長期にわたる安全性などのデーターが不十分です。